医療従事者からのメッセージ
~認知症予防の第一歩~

「気になる」と思ったときが、相談のタイミングです。

もの忘れが気になり始めたとき、「こんなことで相談してもよいのだろうか」「年齢のせいかもしれない」と迷う方は少なくありません。この動画では、認知症診療の現場に立つ3名の医療従事者の先生方に、認知症の予防あるいはMCI(軽度認知障害)の早期発見のために、ご本人とご家族に知っておいてほしいことを教えていただきました。

「受診するほどではないかもしれない」と様子を見ているうちに、2~3年が過ぎてしまうことは珍しくありません。受診するかどうかを決める前でも、相談できる窓口があります。小さな違和感に気づいたときの一歩について、先生方それぞれの言葉でお伝えします。

この動画で分かること(約8分)

  • 受診や相談のきっかけになる、日常の小さなサイン
  • 「受診するかどうか」を決める前に相談できる窓口(かかりつけ医、認知症疾患医療センター、地域包括支援センター、自治体の相談窓口)
  • 早めに相談・診断することで得られる、ご本人とご家族の安心

メッセージ動画(約8分)※公開時は動画プレーヤーとして実装します。

動画のポイント

動画に登場する3人の先生方が、ご本人とご家族に向けて語ったメッセージを、要点ごとに整理しました。

福田隆浩先生

福田 隆浩 先生

佐世保中央病院 認知症疾患医療センター センター長/脳神経内科医

「早め早めの相談が、早い診断と治療につながります」

  • 気になることがあれば、かかりつけ医に、あるいは認知症疾患医療センターに直接、早めに相談してほしい。
  • きっかけは、もの忘れだけとは限らない。「以前とは少し違う行動」など、ご本人が気づきにくく、周りの人が気づく些細な変化でよい。
  • 相談して問題がなければ、過度に心配する必要はない。問題が見つかれば、一つずつ解決していける。
  • 今は予防が大切な時代。早めにはっきりと診断をつけることが、脳の機能を保ち、ご家族と笑顔のある生活を続けることにつながる。
日和田正俊先生

日和田 正俊 先生

佐世保中央病院 認知症疾患医療センター/精神保健福祉士

「『何かおかしいな』と思ったときが、相談のタイミングです」

  • 受診される方の多くが「今思い返せば2~3年前から」と振り返る。「歳相応だと思っていた」と話される方が多く、そのあいだに時間が過ぎてしまう。
  • ご家族へFAMILY受診するかどうかを決める前に、まずは認知症疾患医療センターや自治体の相談窓口(長寿社会課など)、地域包括支援センターへ。電話でも、来所でもかまわない。
  • 友人に話すような、カフェで話すくらいの気持ちで大丈夫。地域のさまざまな関係機関が、必要に応じて専門の窓口につないでくれる。
  • ご本人へSELFお腹や喉、関節の痛みなら気軽に受診できても、もの忘れは「診断されるのでは」という不安や、認知症への負のイメージから相談しづらい。
  • ちょっとした風邪の症状と同じような感覚で、また健康診断のような形で、気軽に相談してほしい。
  • 早期発見・早期治療によって、今のご本人の状態を長く保つことが期待できる。何もなければ安心材料になり、何かあっても、予防法や治療法は進歩している。医療機関の職員がチームとなって寄り添う。
溝上由紀子先生

溝上 由紀子 先生

佐世保中央病院 認知症疾患医療センター/看護師

「脳の健康診断を受けるつもりで。ひとりで抱え込まないでください」

  • ご本人へSELFもの忘れのことは、身近なご家族にこそ言いづらい。「どうしよう」と迷っているうちに時間だけが過ぎてしまう。
  • 「脳の健康診断」「脳ドック」を受けるような気持ちで、相談に来てほしい。
  • ご家族へFAMILYかかりつけの先生でも、相談窓口でも、友人でもかまわない。とにかくどこかで相談し、ひとりで抱え込まないでほしい。話すことで、次のヒントが見えてくる。
  • 受診前は「何をされるのか怖い」と感じる方も多いが、実際には「来てよかった」「話を聞いてもらえてよかった」という声が多い。
  • 「こういうときは怒らないで」「そこは共感してあげて」など、日々の関わり方のヒントを得られる場でもある。
  • 些細なことでも話しやすいよう、保健室のように声をかけやすい環境づくりと振る舞いを心がけている。

認知症予防のために、今日からできること

✅ 気づいた違和感を書きとめておく(いつごろから、どんな場面で、どのような様子だったか)。

✅ 「受診するかどうか」を決める前に、まず相談してみる

✅ 相談先を知っておく:かかりつけ医/認知症疾患医療センター/地域包括支援センター/自治体の高齢者相談窓口。

✅ 健康診断のひとつとして、「脳の健康」も確認してみる。

MCI(軽度認知障害)は、早く気づくことで、できることがある段階です。
気になることがあれば、どうかひとりで抱え込まず、身近な相談先に声をかけてみてください。

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