40代・50代の方の多くが

“親のもの忘れ”

気になっています

MCI(軽度認知障害)は早期発見が大切

これって年齢のせい?それとも…

何度も同じことを繰り返し尋ねる
決まった料理ばかり作るようになった
気になる二人のイラスト
約束を忘れてしまうことが増えた
部屋が散らかるようになった
気になる二人のイラスト

「最近、少しもの忘れが増えてきた気がする」
——
親の変化が気になり始めたら、MCI(軽度認知障害)のサインかもしれません。
MCIは、誰にでも起こりうる“脳の変化”。
早めに対応することで、回復を目指せる可能性があります。

What is MCI?

MCIとは、認知症の一歩手前のこと
 

MCI(軽度認知障害)は、「健康な脳」と「認知症」の中間にあたる状態です。
記憶力や判断力がゆるやかに低下しても、普段の生活は自立して送れるため、「年齢のせいかもしれない」と見過ごされやすいのが特徴です。
実際、65歳以上の約7人に1人がMCI*と報告されています。

*内閣官房ホームページ:令和5年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)「認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_kankeisha/dai2/siryou9.pdf
( 2024年12月9日閲覧)

早めの気づきと対策で
ご本人とご家族、どちらにも安心感を
 

MCIはふだんの生活にはほとんど支障がないほど症状が軽いことが多く、見過ごされてしまうことがあります。

「まだ大丈夫」とそのままにしておくと、認知症へ進行してしまうことも。

親との会話の中で「もしかしたら…」と感じたら、早めに医師や地域包括支援センターに相談してみましょう。
早めの行動が、“いつもの毎日”を守る大切な一歩になります。

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早期発見のメリット
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からだの安心
早く気づくことで、回復や進行予防のチャンスが広がります。

こころの安心
原因や対策を知ることで、

迷いや不安がやわらぎます。

くらしの安心
早めに備えることで、家族みんなで支え合う暮らしを続けられます。

MCI Can Be Reversed

MCIは戻る可能性も
 

MCIは、必ずしも認知症に進むわけではありません。

実際、MCIと診断された方のうち、1年でおよそ10人に1〜4人は認知機能が回復しているとの報告もあります。

ウォーキングなどの軽い運動を続けたり、人との会話や交流を増やしたり、食生活を見直すこと——

こうした日々の積み重ねが、脳の健康を支える力になります。

“親のもの忘れ”気になり始めたら
まずは医療機関にご相談ください。
 

もの忘れなどの小さな変化が気になったら、かかりつけ医(ホームドクター)やお近くの内科・神経内科、もの忘れ外来などへご相談ください。
医師による問診や簡単な検査で、今の状態を確かめることができます。
早期に受診することで、MCI(軽度認知障害)の有無を確認し、進行を抑えるための適切な対策を始めることができます。

MCI illustration

MCIについてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。

(出典・参考情報)

  • 『見逃さないで、MCI(軽度認知障害)』
  • 『週に何回外出していますか? 外出がもたらす心身の健康』
  • 『知っておきたい脳の健康 ― これからのために“今”できること』

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生活習慣の改善が、認知機能低下のリスクに対して効果を発揮する可能性があります。